MotoGPの2023年シーズンのスポーツレギュレーションのポイントは?
2023年シーズンにおけるMotoGPの最大のポイントは、スプリントレースが導入されることでしょう。
バイクの最高峰クラスにおいてスプリントレースが導入されるのははじめてのことで、一体どのようなものになるのか、バイクファンの間で期待が集まっています。
このスプリントレースは、レースウィーク2日目に決勝レースの半分の距離で開催されるものです。
距離が半分になることでスピードが重視され、スリリングなレースになることが期待されています。
MotoGPのシーズンに新たな楽しみが加わった形になるわけで、これが2023年シーズンにおける最大の変化となるでしょう。
しかしその背景には、MotoGPそのものへの世間の関心の低下に対する危機感があると言われています。
注目度が低下している現状にテコ入れする目的で、このスプリントレースの導入を決断したというのです。
そうなると、これがどれだけ功を奏するか、MotoGPのシーズンにどんな変化をもたらすのか、レースの結果だけでなく、より総合的な視点で評価する必要も出てきそうです。
具体的なレギュレーションの変更点などについて
このスプリントレースの導入に対して、従来のレースにおける細かなレギュレーションの変更も見られます。
2023年シーズンでは「レースの完走周回数が3周以上」であることを条件に、「本来のレース距離の50パーセントを周回していない場合には本来のポイントの半分を付与」「50パーセントを集会している場合には本来のポイントをそのまま付与」する形が採用されました。
マシンの仕様面のレギュレーションの設定も行われており、燃料タンクに関しては全クラスとも主構造がスチールもしかくアルミニウムであることが求められています。
ただし、強度補強や保護性能向上などの目的でカーボンファイバーやアラミド繊維、グラスファイバーの使用が認められます。
さらにライダーのレザースーツの規定も設けられており、レース中にジッパーが開いてしまうリスクを避けるためにメーカーと新しい方式での固定が求められることになりました。
ヘルメットに関しては、FIMの公認ラベル入りのものだけが使用可能とされています。
ほかには、Moto2、Moto3クラスにおいては金曜日の3回にわたる練習走行による総合タイムでQ1、Q2進出の順位が決定されることも決められています。
そしてもうひとつ、2023年シーズンのMotoGPでは史上最多となる全21戦が開催されることになっており、2022年に大躍進したドゥカティの牙城を揺るがすチームが現れるかどうか注目したいところです。
モーターレースでは毎年必ずといっていいほどレギュレーションの変更が行われており、2023年シーズンも例外ではないと言えます。