FIM(国際モーターサイクリズム連盟)はバイクにおける国際的に統括する機関です。
FIMの仕事
バイクの国際レースを統括し、競技規則を決めたりサーキットの安全基準を決めたりしています。
FIMが統括している主な国際レースはMotoGPやスーパーバイク世界選手権、モトクロス世界選手権などです。
FIMが統括する国際レースに出場するには、FIMライセンスを申請して発行する必要があります。
レースで不適切な行動を取ると、FIMライセンスがはく奪されレースに出場できなくなることも過去にありました。
FIMのレギュレーションはフランスで初めて国際レースが開催された歴史的背景によりフランス語で記述されています。
FIMの歴史
1904年にバイクレースを統括するためにFIMの前身となるFICMが設立されました。
フランス、ドイツ、イギリス、オーストリア、デンマークの5か国が加盟していましたが、1906年に解散が決定し活動が休止します。
1912年に先述の5か国にオランダ、ベルギー、スイス、イタリア、アメリカを加えた10か国で再結成。
1949年にFIMに改称し、本拠地をスイスのジュネーブに移します。
1994年にスイスのミーへ本拠地を移しました。
2000年にはIOCに認可され、バイク競技をオリンピック競技種目とするための活動も行っています。
現在の加盟国は115か国で、6地域(ヨーロッパ、北米、中南米、オセアニア、アフリカ、アジア)に分けて管理する地域別協会も存在します。
MotoGPとFIM
FIMはMotoGPではレースディレクションにメンバーを送り込んでいます。
レースディレクションとは、レースを円滑に進行するため、様々な決めごとを即座に決断する役割です。
レースディレクションはFIMから1人、ドルナ代表が1人、IRTA代表が1人という3人で構成されており、合議して物事が決まります。
3人の意見が一致しない場合は、IRTA代表の意見が通ることになっていて、IRAの代表はレースディレクターとも呼ばれています。