MotoGPはミシュランのタイヤを使用
MotoGPではタイヤメーカーのミシュランが公式タイヤとして供給しています。
ミシュランはブリヂストンに代わり、2016年シーズンからワンメイクのタイヤサプライヤーとしてMotoGPに参入しており、2026年までで継続して供給すると発表しています。
各レースにおいてミシュランはドライコンディション用とウェットコンディション用の2種類に用意。
さらにドライコンディション用に、ソフト、ミディアム、ハードという3種類を、ウェットコンディション用にソフト、ミディアムの2種類を用意して路面の状況にあわせて選択可能です。
ワンメイクなので、他のタイヤメーカーとの競争はありませんが、マシンの進化に合わせてタイヤの開発を進めています。
タイヤの使用ルール
MotoGPでは各レースウィークで出場各車がすべての走行セッションで使用できるタイヤの数が決まっています。
フロント用は10本、リア用は12本までと規定されていて、その制限の中でソフト、ミディアム、ハードのタイヤを何本とするかをライダーが決めて走行する形です。
一方、レインタイヤは上限が開催コンディションによって変化しますが、フロントは6本、リアは7本が基本となっています。
レースでは22台のマシンが出走するため、ミシュランでは約1,200本のタイヤを持ち込んでいます。
ワンメイク化の目的
MotoGPでタイヤがワンメイク化されたのは2009年からです。
様々な目的がありますが、その一つはコスト削減。常時タイヤ開発を続ける必要がなくなり、タイヤメーカーの開発コスト削減になります。
それだけではなくチームもタイヤテストに割く時間を大幅に減らせる点もメリットです。
タイヤの性能はレースの結果に大きく影響します。そのため、各チームはタイヤテストに何時間もかけていました。
結果、チームの費用コストもかさみ、ライダーの負担も増えることに。
ワンメイクによってタイヤテストにかける時間が大幅に削減されました。