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MotoGPでは色々な制約の中、参戦メーカーのエンジニアは知恵を絞り開発しています。
中でもエンジンは排気量1,000cc以下の4ストロークで最大4気筒と定められています。
他にも、使用可能なエンジンの数や使用できるガソリンの量、ガソリンの流量など適用しなければなりません。

MotoGPマシンで採用されるV型4気筒エンジンとは

ホンダやでドゥカティ、アプリリア、KTMはV4エンジンを採用しています。
V4エンジンは並列よりV型のほうが幅を狭くできるため、車体をコンパクトかつ低重心にしやすいのがメリットです。
また、高回転での伸びやかさにも有利と言われています。
ただし、ヘッドが2つになるのでカムを駆動する歯車やベルトの数が増えるので軽量化というわけにはいきません。
さらにエンジン幅は抑えられますが、エンジン長が長くなるというデメリットもあります。

市販車ではあまり採用されていないV型4気筒エンジン

しかし、市販車ではV4エンジン搭載車は少なくなっています。ホンダでもVFR800のみです。
原因はコストで、エンジンがコンパクトになってもカムシャフトが4本必要というのはコストアップにつながります。
あと燃費もよくありませんので、市販車でV7エンジンが採用されない要因なのでしょう。

MotoGPマシンで採用される並列4気筒エンジンとは

一方、並列4気筒エンジンは少数派で、ヤマハとスズキが採用しています。
並列4気筒エンジンはパワー面でやや劣りますが、エンジン搭載位置の自由度の高さや車体の重量バランスがよく、乗りやすさに優れています
エンジンが速くなればなるほど、マシンに乗りづらくなります。加速している状態のマシンをコントロールするのは大変です。
この乗りやすさが高速サーキットでの勝利につながっているわけです。
2021年シーズンでは並列4気筒エンジンを搭載したヤマハのファビオ・クアルタラロがチャンピオンにも輝いています。