2021年のMotoGPのチャンピオンを獲得したヤマハのファビオ・クアルタラロ。
ヤマハとしては2015年のホルヘ・ロレンソ以来となります。2021年は5勝を記録し、バレンティーノ・ロッシの後任として見事な成績です。
フランス・ニース出身のクアルタラロはライダーとして順調にキャリアを積み、2019年にMotoGPライダーとしてペトロナス・ヤマハSTRに加入。
当時はチームメイトにMoto2王者だったフランコ・モルビデリやバニャイアらの成績と比べると、MotoGPに見合うのか懐疑的でした。
しかし、レビューイヤーの2019年は史上最年少のポールポジションを更新(20歳63日)、連続でポールポジションを獲得するなど、
優勝はありませんでしたが年間ランキング5位でルーキー・オブ・ザ・イヤーとベスト・インディペンデントチーム・ライダーに選ばれます。
2020年も引き続きペトロナス・ヤマハSTR残量し、第2戦スペインGPで初優勝を達成。
2021年にはシーズン開幕前にバレンティーノ・ロッシに替わってヤマハ・ファクトリー・レーシングに加入し、5勝を挙げフランス人初のチャンピオンとなりました。
クアルタラロの人柄
クアルタラロは、勝利に向けて競い合うライバル達からも評判が悪くないことで知られています。
本人もモチベーションを挙げるために敵を作らない性格のため、他のライダーにも好意を持たれているそうです。
クアルタラロ?クアッタハッホ?
MotoGPの日本語版公式サイトではクアルタラロとなっています。英語実況でもクアルタラロです。
一方、フランス語で読むとクアッタハッホと聞こえるため、MotoGPの放映権を持つ日テレG+では一時期までクアッタハッホと呼んでいました。
これはできるだけ選手の出身地の呼称を尊重しようとしたためです。
そのため、メディアによってクアルタラロとクアッタハッホの2つの表記で呼ばれていましたが、2020年にはクアルタラロに統一されました。