ホーム » 組織について » ドルナ・スポーツ

ドルナとは

ドルナ・スポーツ(以下ドルナ)とはMotoGPを運営する団体で、本社はスペインの首都マドリードにあります。
MotoGPは1991年までFIMが直々に運営していましたが、199年以降はFIMと契約したドルナがMotoGPを運営するようになりました。
主にMotoGPの商標権、テレビ放映権を管理しています。
大きな収益源でもある放映権は、各国のテレビ局へ売り込むことが仕事でもあります。
そのため、ドルナには多くの撮影スタッフを抱えており、レースに帯同する人数は200人、機材の重量は35トン、持ち込まれたテレビカメラは150台にも及ぶそうです。
常に最先端のテレビカメラを導入していることも知られており、毎秒2,000コマのスーパースローカメラやライダーに360度全周を撮影できるカメラを導入する試みを行っています。
1992年以前はサーキットのある国のテレビ局はノウハウがないまま撮影していたため、クオリティは高いものといえませんでした。
しかし、ドルナのスタッフが各レースに帯同し、完璧な作業で映像を世界に配信しています。

ドルナの経営方針

レースに関するコストを削減し、プライベータ―(バイクメーカーの直接支援を受けないチーム)が参加しやすくなるようにして参戦台数を増やそうとしています。
中量級クラスのエンジンをワンメイク、最大排気量クラスにCRTマシンの出走や電子制御の共通化などが方針の現れです。
また、テレビ放送が時間通り進行できるようにフラッグ・トゥ・フラッグと呼ばれるルールを採用。
レースを中断することなく異なるタイヤを装着したマシンへの交換が許可されるルールです。
スポーツとしてよりもテレビ放送を優先するルールだと批判もありましたが、バイクレースファンを増やすという意味では評価されるべきでしょう。

ドルナはコストを削減しながらもレースが面白くなるようルール改訂を進めています。
メーカーとの衝突もありましたが、今日のMotoGPがあるのはドルナのおかげでもあるといっていいでしょう。